2012年3月 2日 (金)

otoさんのオーディオルーム

■otoさん、とうとう部屋壊しちゃいましたね。衝撃的な一言です■

『 otoさん、とうとう部屋壊しちゃいましたね、結局あの部屋の設計は失敗だったんですね 』 otoさんのブログを最近読み始めた方がポロッと漏らした電話での話題です。

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otoさんのブログを最初から読み続けている読者のコメントではないので、少数派であろうとは思いますが、さりとて放置はまずいかな ・・・。

そこでotoさんの改造記が一段落したこのタイミングで、設計、施工、改造の推移を、理論的な見知で解析することにしました。詳細に解析しておけばotoさんが次に迷ったとき、次に打つ手のヒントになるかもしれません。

躯体、床、壁、天井に加え、SVパネルを互に干渉させながら作り上げた音場なので、ごちゃごちゃっと絡み合った糸を解きほぐすパズルを解くような面白さがありますが、結び目が固まってしまってほぐれない糸だって、きっとみつかるでしょう。それが次のブレークスルーのネタになります。

書き始めてみましたが、http://www.salogic.com/DesignGap/DesignGap.html

同時多発の問題点を同時進行で解説すると、書くのも読むのも辛くなる終わりの見えない長さになりそうなので、同じ事柄が重複して登場する煩わしさがありますが、例えば床をテーマに関連項目を網羅する。天井をテーマに関連項目を網羅する。と切り分けることにしました。

同時にotoさんの革新的なアイデアを盛り込んだ改造記がもたらしてくれた大量のノウハウの断片を解析しつつ細部の構造に盛り込んだ36畳のデモルームの設計と施工の方針についても解説します。

■otoさんのオーディオルームの原設計■

otoさんのオーディオルームの原案は長年の夢を詰め込んだ僕の分身です。

大学で電気工学を学び、東芝EMIでレコーディングに没頭しつつも、YMOの録音で使われたLMD649の開発など電気工学にも未練を残し、

日東紡音響エンジニアリング株式会社のオーナー社長であった茂田氏と出会って東芝EMIの第三スタジオの設計を担当し、

退社後に起業した株式会社サーロジックで、DSPによる音場制御システムを商品化してゼネコンの研究所やNHKの技術研究所の研究のお手伝いをさせていただき、そのノウハウから生まれたものが、SW1600A、SW2000D、D.Cube2、など一連のDSP制御のサブウーファです。

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そして中学時代から今に続くオーディオの趣味に回帰して夢を膨らませて夢を詰め込んだオーディオルームの図面がotoさんのオーディオルームの原図になりました。

図面は無償提供ですが、今年完成を目指す36畳のデモルーム(32から36に変更)の設計精度を上げるためのプレ・デモルームの位置付けです。

otoさんにはとても不幸な偶然ですが、床の施工ミスが誘発したotoさんの改造パワーによって、期待値の1000%に達するであろう膨大な量の設計施工の珠玉のノウハウが転がり込んできました。

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上記写真はオーディオルームの竣工から1年4ヶ月後の2009年12月15日に撮影したものです。設計者の視点からみて99%完成、引き渡し完了、と判断したときの姿です。

2ヶ月後のotoさんのブログに下記視聴レポートがありましたが、ブログのレイアウトが変更された折りに失念した模様です。投稿者にお願いしてコピーをいただきました。

ページ見つかりました。  http://otoaudio.blogspot.com/2010_02_01_archive.html

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音喜多邸訪問(2010.2/12)の感想

 聴き始めて直ぐに予想もしていなかった変わり様に驚きました。前回とは全く異なった印象で、これは何だろうという不思議な感覚とともに、過去2回の訪問、村田さんの事、自宅や他で聴いた音の記憶が頭の中でぐるぐる回りました。
  そして、何の根拠もありませんが、「これだ!」、「ああ、これで完成したんだ。」と直感しました。

  聴き進むに連れてもその印象が変わる事はなく、以前とは別物になった事を確信しましたが、そのように感じたのは自分でも非常に不思議でした。客観的に見れば全く別物という事ではないのでしょうが、少なくとも私自身の受けた印象は今でも変わっていません。
  今回で「全体の融合の妙とでも言うべき完成度」に達し、真に「血肉の通った音」になったと思います。
 
  しかし、これを他の方に分かっていただこうとして、ここが良かった、あそこがどうだったと個々の部分を説明しようとすればするほど、私の受けた印象からは遠ざかってしまうような気がしています。下手な例えですが、心臓や血管という要素を個別に取り出していくら詳細に説明しても、血流循環という働きや状態を説明したことにはならないのと同様です。

  どんな音だったと聞かれれば、「とにかく騙されたと思って聴きに行く事をお勧めします。幸せな気分になれますよ。」と申し上げるしかありません。

  後付の理屈として強いて説明するならば、音を構成する全ての要素が有機的に結び付き、相互に連携しながら絶妙なバランスを保っている、という事でしょうか。
  「全体としての纏まりと調和の完成」、あるいは「完全なバランスの獲得」とも言えます。
  私には、音の背後に再生、音楽表現の一つのフォルムを実現しようとする統一された意志が感じられ、村田さんの姿が見えるような気がします。

  ですが、実際に聴いているときはそんな事はどうでも良くて、ただ楽しいだけで、あくまでも後で考えて言葉にしてみればというだけの話ではあります。

  オーディオ的には歪みやデフォルメした部分を含む方が臨場感やリアルな感じなどの効果が出る場合が往々にしてあります。しかし、その音は特定の演奏やジャンルには良くても万能ではなく逆にデメリットとなる場合もあり、その辺りがジャズ向きとかクラシック向きとか言われる所以でもあるのでしょう。

  また、一聴して「いい音ですね」、「凄い音ですね」とか音の評価が真っ先に来るような場合は、やがてそれが鼻に付くというか気になってくる事も経験的には多いように思います。
 
  今回の音は、その意味からは際だった特徴が有るわけではなく、普通に聞けば、ただ演奏や楽曲だけに耳が行って音の事は忘れています。
  しかし、音自体に注意を向けると、必要な所に必要な音、響きが必要な量だけ十分な音質で過不足無く展開されています。良い音で聞かせようとか、らしく聞かせてやろうというような意図的なものは微塵も感じられません。

  スピーカーから出てきた音と部屋の響きがそのまま一体化して音楽、演奏そのものとして存在し、音自体の主張や作為を感じさせません。「何も足さない 何も引かない」というウィスキーのCMがありましたがそんな感じです。

  名人と呼ばれる方は、ひょっとしたら真似事くらいなら少しはできるんじゃないかと錯覚しそうになるほど、何の苦労もないかの如く楽々と演じます。厳しい修練の結果によって造作もない事のように見えるだけなのですが、観客にはその苦労はわかりませんし、分からせるようでは名人ではないでしょう。

  何の衒いもなく、ごく自然に、音楽と演奏が眼前に易々と展開されるこの音を、音喜多さんは「これは村田さんの音」と言われていましたが、まさに音の職人の名人芸だと思います。
  しかし、そうであったとしても、音喜多さんがベストを望まなければ実現しなかった音であることも間違いありません。私だったら早々に満足していたでしょうから、このようなレベルに達する事はなかったと思います。

  音の好みや音楽再生に対して望むものは人によって違い、良い音というものも一つではありませんから、この音が絶対で唯一無二と言うつもりはありませんが、到達点の一つの姿であるのは間違いのない事と思います。

  無論、これ以上良くなる余地が無いのか言えばまだ若干は残っているのでしょうし、私には想像できませんがもっと素晴らしいものもあるのかもしれませんが、人が音楽の楽しみを享受するのにこれ以上のものが必要とも思えません。

  今回はスピーカーの変更、床の補強、天井の布などの大きな変更がありました。前述のように「音楽再生と表現のあり方そのものがこの音の本質」と思いあえて触れませんでしたが、少しだけ補足させていただきます。

  スピーカーが高級になったから良くなったのだろうと思われる方もおられると思いますが、私は、それは大きな要素であってもこの音を決める決定的なものではないと感じています。

  音を作る全ての要素が一つの目標に向かって有機的に組織、運用されているかどうかが最も重要であり、それはオーケストラと指揮者の関係によく似ています。装置などが不十分であればどうしようもありませんのでその意味での重要性は確かにありますが、部分が全体を決めるわけではないのです。

  また、部屋については、ここはF1マシンのようなもので反応が異常に速く、少しでも触ると直ぐに影響が出てしまいます。これだけ高度に調整されていると迂闊には触れないという怖い側面も感じました。

  素晴らしい体験をさせていただきましたが、総じて振り返りますと、この音は、オーディオ的な事や先入観の一切を排して無心で向き合う時にこそ、その真の姿を聴くことができるのではないかと思っております。

  「忘筌」(ぼうせん)という言葉があります。筌とは魚を捕える竹器の事ですが、「魚を得る目的を達すれば道具の筌は忘れる」という、道具や手段にこだわる事を戒め、目的、本意を大切にせよという意味だそうです。
  この音を一言で表すならば、「忘筌の音」なのではないでしょうか。
 
  以上、主観ばかりの訳の分からない文章になってしまいました。大袈裟と思われるかもしれませんが、私の受けたインパクトが如何に大きかったという事だけでも推察いただければ幸甚です。
 
  音喜多さんには平日にもかかわらず長時間のお付き合いをいただき深謝いたします。

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その後の展開は、建築現場の常識が生むオーディオルームにとっての所謂施工ミス(住宅であれば常識的な施工の範疇)が経年変化でいよいよ顕著になり、otoさんの大改造が始まります。

オーディオルームの設計図面に含まれる思惑の真意を図面から酌み取れる大工さんが施工を担当してくれる可能性はほぼ無いのですから、有償で工務店との打ち合わせ、有償で現場に張り付く現場監督を引き受けなければ思惑通りのオーディオルームにはならないですね。

理論的な解析はHPの本文を参照してください。http://www.salogic.com/DesignGap/DesignGap.html

■デモルームが36畳になりました■

雪が溶けるのを待って建築を再開するデモルームは、32畳から36畳にサイズアップになりました。前回レポートした 『 部屋の横長使いで一次反射音を分散配置 』 の検証結果を重く見ての変更です。

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天井を支える梁のスパンが日本最大級のプレカットマシンでも刻めない長さに突入するので、設計変更の打ち合わせで一波乱あるかも・・。

デモルームが益々大型になって現実離れが甚だしいと思う読者が多いと思いますが、大型のホーンSPの設置を視野に入れた対応です。トールボーイSPに限れば元のサイズでOKです。

ところで、スピーカーの横長配置を前提にデモルームを設計してみたところ、デモルームからキットへのスケールダウンが簡単になりました、ほぼ同じ形状のままスケールダウンができるのです。

縦長に比べると一回り小さな部屋でも実用的なオーディオルームが作れる点が最大の評価ポイントです(6度傾斜の壁で7.5畳が可能)。オーディオルーム・キットに最適で好都合な変更になりました。

2012年2月24日 (金)

部屋の横長使いで、一次反射音を分散配置

無償ルームチューニングで数々の部屋を拝見しましたが、いつお尋ねしても(十数回でしょう)弾むような躍動感が溢れているのがEVAさんのオーディオルームです。失礼ながらこの雑然としたオーディオルームから整然と楽しい音楽が奏でられる理由が不明でした。

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http://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/

残響時間だって検聴が目的の業務用スタジオの最適残響時間より短いんですよ。オーディオルームの最適残響時間て何の意味があるの? そんな疑問が湧いてしまうオーディオルームです。
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しかし、いよいよその秘密が解ける日がやってきました。

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■オーディオルームの特性を左右する8種のパラメータ■

1.定在波 : 音楽に与える影響は微々たるもの、無視してもかまわない。

2.フラッターエコー : オーディオルームを新築するのであれば根絶やしにすべし。既設なら若干吸音。

3.ミッドバス振動(床・壁・天井) : 新築であれば根絶やし。既設であればミッドバス吸音。

4.低音振動(床・壁・天井) : 新築であれば根絶やし。既設は方策なしギブアップ。

5.初期反射音 : 反射音が必用な部位は特定できている。新築・既設共に同じ処理でOK => HP参照。http://www.salogic.com/Cheerfulness/Cheerfulness.html

6.初期反射音の周波数特性 : 天井を除きミッドバスを減らした反射音。天井は7kHz前後を若干強調した反射音。

7.残響時間 : 最適残響時間以内であれば長いほど音楽の浸透力がアップする。それ以上になると残響音の周波数特性を正しく整えないと浸透力の低下が始まる。それでも最適残響時間の2割UP程度が限界のようだ。

8.残響音の周波数特性 : ミッドバス(125~250Hz)を若干下げ目にするのがオーディオマニアが納得する透明度を備えた奥行きの深い立体感を醸すコツ。

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■フロント壁面の 「反射/吸音」 のバランス■

本日は上記8個のパラメータのうち、音場に対する影響力が最も大きい初期反射音の配置実験です。

最適残響時間と比較して残響音の響きが大幅に短くて更に残響音の周波数特性にミッドバスの盛り上がりがある場合、ほぼ100%の確率で長時間の音楽鑑賞に堪える音場にはなりません。

そんな部屋であっても、適度な残響音が音楽ソースから醸し出す豊かな音楽性の7~8割程度までで良しと目標を下げるなら、音楽に没頭出来ないおかしな響きの部屋であったとしても、その欠点がリカバリー出来てしまうほど大きな影響力を音場に与えるパラメータが一次反射音です。

下記が標準のパネル配置に加え、前面の石膏ボードをSVパネルの裏返しで覆った写真です。2週間程度このままの状態で、さしたる不満も無く音楽鑑賞が出来ていましたが、経験上まだまだ上が有ることが分かっているので、ルームチューンのレベルアップを図りました。

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左右スピーカーの斜め後方にあるスピーカーパネルと、左右スピーカーの中央に位置するセンターパネルの組み合わせが跳ね返す水平拡散反射音により、演奏ステージの奥行きと、構成楽器の佇まいが再現されますが、

演奏者の指使いなど更に微妙な表情は、スピーカーパネルとセンターパネルの隙間に残る正面壁面の材質の影響を強く受けます。上記写真では裏返しのSVパネルを置いた窓下の部分です。

6畳間の縦使いであれば、スピーカーパネル(SP後方のパネル)とセンターパネルの間には僅かな壁面しか残らず、石膏ボードまたは石膏ボードに壁紙程度の吸音面で丁度良い反射と吸音のバランスになるのですが、本件のように間口が広くて石膏ボードの面積が大きいと、吸音量を減らす工夫が必要になります。

振動しない壁面、またはミッドバスを若干吸音する壁面が基本なので、補強も兼ねて24mmの構造用合板、または、バーチ合板を石膏ボードに張り増すか、裏板がヒノキのSVパネルで石膏面を覆うか、の選択になります。

上記写真は裏板がラーチ(松合板)のSVパネルで覆っていますが、ヒノキの方がこの部位には適しています。ラーチだと板目の凸凹による乱反射で高音域が増えすぎる嫌いがあります。

下記写真が更に最適化を図ったパネル配置です。石膏ボード面の全てを反射に置き換えてしまうと、音場表現力がアップして演奏者の弾きっぷりや熱意が向上し、アンサンブルの細部が聞こえるようになって音楽マニアはOKの意思表示をするのですが、オーディオマニア的な分析をすると、ピンポイントの定位がやや膨らむように感じるのでしょう(だからアンサンブルの微妙な絡みが聞こえるようになるのですが)必ずしもOKとはなりません。

そこで下記写真のように石膏ボード(石膏ボードや壁紙は吸音材)面を若干残すと、音楽マニア、オーディオマニア共にOKのサインを出してくれます。

スピーカーパネルとセンターパネルの隙間が45cmを超えるあたりから上記考慮が必用になります。例えばスピーカーパネルを3連にして隙間を減らす、下記写真のように裏返しにしたSVパネルで反射と吸音のバランスを整える、などです。

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音場が心地良い広さに拡がるよう、補助の反射面の下半分をリブ面にして若干角度を付け、コンクリート床特有の、だだっ広くなってしまう低音の広がりをスピーカー周辺に引き寄せました。

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■部屋の横長使いで、一次反射音を分散配置■

さてここからが今日の本題です。

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① SV1500spパネル、② SV900パネル(_spパネルの一部)、③ SV900サイドパネル。

前方の壁からスピーカーのバッフルまで1250mmなので、②はスピーカーパネルの補助パネルです。

以上の標準設定に加えて、④を追加すると驚くほど音が変わります。

たった一枚のSV1200パネルの追加により、激変と言えるほど音場に厚みが出てVocalの表現力が豊かになり、音楽の躍動感が明らかに増えるのです。EVAさんのサウンドの秘密は、標準的なパネル配置で囲まれたエリアの外側に置いたLVパネルの反射音だったり、ごちゃごちゃといっぱいある過去のオーディオ機器の遺産からの反射音だったりに有ったわけです。

その遺産の置き場所を変えたとき、たまたま居心地が良い音が出れば、そこに遺産が定着する、という繰り返しが作ったセンスの賜の楽しい音場であろうと思います。EVAさんごみ(?)捨てちゃだめですよ。

EVAさんが最新のパネル配置図をUPしてくれました。

http://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0b09.html

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要約すれば、標準配置のSVパネルの外側に、更に拡がりがある部屋の場合、ゲストハウスの例のように、全面石膏ボード貼りの部屋であっても、SV1200を片側1枚加えるだけで、かなり高い完成度の音場を作り出すことができるようです。

最近の音は聴いておりませんが、otoさんの最初の1~2年の私の記憶に残る最盛期の音に比べれば80点くらいでしょう。解像度、奥行き、佇まい、などは遜色がないのですが、無意識に涙が溢れる感激度が足りません。

如何ともしがたい石膏ボード最大の欠点であり、吸音系のオーディオルーム共通の100点まで到達することが不可能な限界点でもあります。

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■簡易センターパネルの試作前の検証■

レーザーを使って角度計測中。

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反射棒だけで作る反射音パネルの難しいところは、フォーカスの甘さをいかに克服するかです。ミッドバスの吸音が不可能なため反射体のサイズと角度が決め手になります。2種類の自立棒を20本ほど作り、いろいろな配列を試したところ二つのパターンが残りました。

下記は従来のセンターパネルに置き換えてのテスト。一日聴き込みましたがSV1200ct比で遜色有りません。Vocalのリアリティーは従来のSV1200ctパネルを超えています。但し低音の制御が出来ないので、ブーミー感が強い部屋や低音の締まりが足りない部屋では低音対策が別途必用になると思われます。

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TVに見立てた裏返しのSVパネルを置いてみました、予想通り奥行きが浅くはなるものの、Vocalのリアリティーは更に濃厚になりました。ミッドバスを吸音しないただの一枚板に換えてみないと(工場から調達して明日テスト)最終結論は得られませんが、Vocalの色彩が余りあるほど出ているので、たぶんOKでしょう。

床面の必用サイズは、320(W) x 100(D)mmです(倒れ防止の考慮なしであれば)。従来TVがあってセンターパネルが置けなかったオーディオルーム兼ホームシアターにとって朗報になりそうです。

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二日程度で結論が得られるとは思っておらず、実験経過の細部まで公開の予定で、いろいろな角度から写真を撮ったのですが、既に完成の域に達してしまったので、遠目の写真でご報告にとどめることにしました。

dekanさんには完成品をプレゼントします。構造が花車で製作の方針が立たないので、プロの家具職人さんにお伺いをたてます。暫くご猶予をお願いします。

http://www.salogic.com/home-select.files/home-138.htm

2012年2月21日 (火)

ANALOG DEVICES SHARCプロセッサの日本語マニュアル完成

■DSPはSHARCに決定■

デモルームのオーディオ機器は全部自作するぞ、と腹構えは万全ですが、時間の限りをどう克服するか、が大問題です。

DACのように沢山の商品が市場に溢れているアイテムは応急処置として市販品を組み込み、後で入れ替える手が使えるのですが、

直線位相の周波数特性イコライザ、直線位相のチャンネル・デバイダ、振幅に影響を与えることなく信号の位相のみ変化させるオールパスフィルタ(位相イコライザ)を構築するDSPシステムはその手が使えません。

なるべく安直に頭を使わずに難題を片付けようと、D.Cube2やSW2000Dなどのサブウーファで使用実績があるTexas InstrumentsのDSPを検討したのですが、大きなサイズのFIRフィルターを組もうとすると予想を超えて沢山のDSPが必用になり、TIは頓挫です。

そこで以前から名前が挙がっていたものの、書籍や和文情報が少なくて TI で済めばできれば使いたくない、と拒否権を行使していた、ANALOG DEVICES の SHARCプロセッサ(32ビット/40ビット浮動小数点DSP)ADSP21489の使用を検討し、

SHARCの難題を克服すべく、最も嫌いなマニュアルの和訳を10日間ぶっ続けでこなして分厚い日本語マニュアル集、完成です。既に一仕事終わってしまったような達成感ですが、実はまだ登山口に立っただけ。

オーディオルームの建築再開が3月後半なので、先を急がねば・・

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■D.Cube2の復刻と回路図公開■

翻訳してみると、TI とは比べものにならないくらい SHARC はオーディオ指向が前面に出たのDSPです、一旦 SHARC を使い始めたら TI に戻ることは無いですね。

ゲストハウスのチューニング実験(32畳デモルームの施工に必用なデータの収集)にD.Cubeが複数必用になるので、D.Cube2の復刻版を作ります。

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過去にお問い合わせをいただいたお客様には復刻版販売のご連絡を差し上げますが、1ロット作ると余りが出るので、ご希望があれば予約販売します。

またD.Cubeは最後のロットになりますので、今後自作されたい方のために復刻版完了後、DSPの回路図など公開します。但し自作には離散時間信号処理のスキルが必用なので、アンプを自作するほど簡単ではありませんけどね。

■バラの冬剪定■

去年は時期遅れになってしまったバラの冬剪定ですが、今年はジャストタイミングで完了です。夏が短いので、春を早くスタートしないと秋の花が蕾のまま冬に突入してしまい、去年は凍り付いた蕾が沢山発生しました。

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真南に向いた廊下を温室に仕立てて日光浴の真っ最中。自宅から25分の距離の菅平高原の一昨日の最低気温が-29度以下とのことで、ガラス一枚隔てた温室の外も-15度に気温が低下して灯油ストーブ+カーボンヒーター+扇風機で何とか0度UPを保ちました。

2012年2月 9日 (木)

CQ出版 最新USBオーディオ・オフ会 平成24年2月4日

『 トラ技オフ会 』

トラ技オフ会 「最新USBオーディオ」 とても盛況でした。僕と同年代の方が多かったのですが、オーディオマニアは年を重ねても体力が落ちませんね、みなさん発想が若くて元気です。

 トラ技紙面とオフ会で 「製作研究!最新USBオーディオ」 の方向性と販売スケジュールが分かったので、デモルーム用に製作するDSPボードの入力モジュールとして採用決定です。これで一ブロック分の時間と労力が節約できます。

 採用部分は LV-1.0 の 6種類のボードのうちの2枚で、下記がボードの写真とブロック図。XILINX の FPGA は、パラレル to シリアルの変換部分の書き換えが必用でしょう。

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上記ブロック図の外部D-AコンバータのところをDSPボードに置き換えます。DSPボードのファームウエアと、FIRフィルターの係数ファイルの書き換えを上記ブロック図のシステムマイコンに任せたいと考えています。

『DSPボードの設計』

--- 明日加筆予定 ---

ページを改めます。

2012年1月31日 (火)

直線位相のFIRフィルターを応用した周波数特性イコライザ&位相特性イコライザ

真田に引っ越していらい六度目の冬にして初めて雪かきが必用なほどの大雪に見舞われていますが、快晴が二日続き、強い陽射に炙られた雪がどんどん嵩を減らしている様子をみると、今週の寒波が過ぎれば、寒冷なれど雪が見あたらない、例年の景色に戻るであろうと期待しています。

雪が一週間降り続き、昨日は久しぶりの晴天でした。また明日は雪かもしれないと今年三度目のスキーを決行。しかしながら氷点下13°の北斜面のスキー場は寒すぎて2時間半でギブアップ。信州のスキー場は陽射しが暖かくなる2月の方が快適なスキーが楽しめるようです。

菅平パインビーク大松スキー場

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さて、今日の話題はスピーカーユニットの位相制御についてです。スピーカーの周波数特性と言えば、一般に出力音圧の周波数特性を連想しますが、位相の周波数特性も再生音場(サウンドステージ)のボーカルや楽器の生っぽい佇まいの再現性を左右する重要なファクタです。

位相って何? あるいは、聴覚には位相感度が無い、とオーディオ誌に書いてあったよ、という方も少なからずいると思いますが、下の実測グラフを見てもそう思いますか?

下記は位相イコライザを共同開発しているWさんからの報告です。

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わが家の18cmユニット(Scan-speaks18W/8831G)にあわせて、FIRをチューニングしています。テスト音源に位相補正FIRフィルターをかけて出力した結果を送ります。

・FIRなし.JPG
従来通り、低域になると相が進みます。

・FIRあり.JPG
入力波形と出力波形の相が揃っています。

・FIR図
FIRのグラフです。今は、512タップです。100Hz以上にしか利きません。
週末に、1024とか、2048に広げてみます。
512タップで、ノートパソコンで、FIR処理に1曲数分かかります。

[グラフ1]

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MJ誌の2012年1~2月号にスピーカーの位相に関連する連載記事(新井悠一氏執筆)が載っています(3月に続く)。スピーカーの位相って何? と思われた方はMJ誌の記事を参照して下さい。

ではスピーカーユニットが欠点として抱える位相歪みを具体的な事例で確認してみましょう。

MJ誌から図などを借用して説明すると、全てのスピーカーユニットで、<図5>中段のグラフのように再生帯域の低音側で位相が進み、高音側で位相が遅れます。

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パイオニア PE-101Aシステムの実測データ(MJ 1月)

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<図12>のグラフから 60Hzの整数倍の周波数の位相角を読み取って音速(344m/sec)から距離に換算すると、

60Hz : +200°--> 318.5cm

120Hz : +100°--> 79.6cm

240Hz : +65°--> 25.9cm

480Hz : +25°--> 5.0cm

1920Hz : +10°--> 0.5cm

60Hzはコントラバスやキックドラムの帯域です。マイクロフォンに入ったドラムスの音像を上の画像とすると、スピーカーがドラムスの音を空気の振動に伝える瞬間に、60Hzや120Hzの音の位相が進んで、下の画像のような奥行き方向への輪郭のぼやけが発生します。

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リスニングポイントから見て、楽器が奥行き方向に間延びして定位するため、楽器までの距離が掴めなくなり、凛としたボーカルの姿を凛とした楽器群が支える、ピントの合ったサウンドステージを再現することが出来ません。

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グラフ1の二番目の測定データは、Scan-speaks18W/8831G の位相ずれを補正する 512タップの係数をPCのプログラムで予め畳み込んで 150HzのWAVEファイルを作り、そのWAVEファイルで Scan-speaks18W/8831G をドライブして測定したものです。

アナログ回路では位相を精度良く改変する手立てがなかったため、ヒトの聴覚は位相ずれに鈍感である(相の合った音を聞いたことがないので無理はない)、として見て見ぬふりを通してきたのですが、DSPを駆使すればリアルタイム位相制御が可能で、見て見ぬふりは間違いであったと分かります。

TIの評価用ボード 3枚を使ったリアルタイム位相制御実験機が下記写真です。

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試聴記もあります。

http://blogs.yahoo.co.jp/mgw_260rs/52423918.html

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DSPボードをLV-1.0に組み込むと下記のブロック図になります(周辺回路はトラ技2月号参照)。

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下記がDSPにTIのTMS320C6713を使ったDSPボードのブロック図。

Tms320c6713blk

Wさんによるシミュレーションの結果は、

C6713の件ですが、TIのシミュレータ上では、
floatが500個ぐらいまでは、1回に積和演算を0.5サイクル近くのスピードが出ますが(但し1回目は遅く、2回目以降は早い)、

それを超えるとスピードが落ちていきます。1.5サイクルぐらいまで落ちます。
Tapが大きくなり、20000ぐらいになるとRAMに入らなくなり、sdramに置くと、
52サイクルと途方もなく遅くなります。

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FIRフィルターのタップ長には最適値があり、短いと低音が制御できず、長すぎるとプリエコーが聞こえてしまいます。

経験値として、Fs=44.1KHzのとき 8192タップ程度が上記二つが両立するようです。

44100/8192 = 5.38(Hz)が周波数特性制御&位相特性制御の最小分解能です。

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TMS320C6713の動作クロックから(内部RAMの容量を考慮せずに)FIR処理の最大タップ長を計算すると下記数値となり、Fs=44.1kHz でも演算能力が不足することが分かります(複数並列演算させればOK)。

300,000,000(MHz)/44100(Hz) = 6802回/Stereo

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アナログ・デバイセス SHARC (21489 EZ-Board) の確認が済んだら追加します。

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このページは2月4日のトラ技オフ会(製作研究!最新USBオーディオ/トランジスタ技術2012年2月号)のプレゼン用に作成しています。

http://toragi.cqpub.co.jp/tabid/541/Default.aspx

http://gadgetcafe.jp/event/120204.html

参加条件に 『参加いただく方は何らかの発表をお願いします。・・・ 』 とあるための対策ですが、DSPによる直線位相のFIRフィルターをモジュール化して周波数特性イコライザ、位相特性イコライザを作り、USBオーディオキットのモジュールとして加えませんか、との意味合いでもあります。

今日現在(1月31日)の参加希望者は16/30人で余裕がありますよ。

2012年1月 6日 (金)

開発システムいよいよ始動

カマキリが高いところに巣を作っているのでこの冬は雪が多いぞ、と宴会の話題になっていましたが、確かに的中のようで、5cmくらい積もりました。

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例年なら積もっては太陽で消され、暫くしてまた積もる、を繰り返すのですが、今年は昨年末より根雪になっています。

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さて、開発室の状況です。回路設計キャド、基板設計キャド、FPGA設計ツール、DSPボード設計ツール用などを含め、PC 6台が昨年末に稼働状態になりました。

デジタル・チャンデバ、周波数EQ、位相EQの要になるDSPボードを開発するためのシンクロスコープやロジックアナライザもスタンバイ完了です。

ところで僕のサラリーマン時代の職業はレコーディング・エンジニアで、デジタル機器の設計・製作などはオーディオの趣味が嵩じた自己流です。

欲しい物が世の中で製品化されていないとき、商品のグレードが自分の物差しに当てはまらないとき、そんなときにだけ、にわか電気屋になります。

D.Cube(DSPドライブのサブウーファ)の設計が10年前ですから、ブランクが大きすぎて部品やら、設計ツールやらの世代交代が激しくて、今回の復帰は大騒動です。

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ブログを書きつつ昔の事を思い出して30年ぶりに稲垣潤一のアルバムを聴いてみました。1982~87年の作品です。69年東芝レコード入社、87年サラリーマン卒業ですから、卒業後の方がずいぶん長くなったな、と感慨ひとしおです。

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30年を経て自分の作品を一気に聴いてみると時代の変遷(スタジオと録音機器の変遷)がよく分かります。

一枚目の246:3AMは東芝EMIの第一スタジオで録音したアルバムで、録音スタジオの壁はグラスウールに穴あきボードのデッドルーム。モニタールーム側もグラスウールをガラスクロスで覆ったデッドルームでした。

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音楽に使えるような環境では無いのですが、マルチチャンネル録音が主流であった当時としては標準的なスタジオの姿です。

マイクロホンに入る音も硬い(パルス)ばかりで潤いがなく、出来上がった作品も同類の音になります。

二~四枚目は僕が設計した東芝EMIの第三スタジオによる録音で、スタジオ設計コンセプトを根底からひっくり返して、石とガラス(ソロブースやスタジオとモニタールームの窓)で作ったスタジオです。その後主流となったライブ・スタジオの原型です。

レコーディング機材もアナログ機器の爛熟期で、性能も音も頂点に達していました。

レコーディング・コンソールはトランジスタによるディスクリート回路で構成されたNeve社製アナログコンソール(下記写真はNeve社製ですが、型番違い)。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:SonicRanchNeveConsole.jpg

24chマルチトラック・テープレコーダーとマルチトラックからステレオミックスを記録する2chマスターテープレコーダーも Studer 社製の A80 だったか A800 (テープ幅 2インチ & 1/2インチ、テープスピード 76cm/sec のアナログテープレコーダ)。

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http://www.liebrand.nl/la/a80.html

http://oldline.air-nifty.com/analog/2009/01/post-1.html

ライブなスタジオとアナログ機器による Shylights, J.I, Personally のサウンドは 1作目に比べて奥行き方向の佇まいが格段に深く表現できています。

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そして 5作目の NO STRINGS あたりからスタジオ機器の音が下降線を辿るデジタル録音の時期に突入します。

デジタル機器は日本のスタジオに真っ先に導入され、音が悪くて物議を醸したのですが、少し遅れてアメリカで下記の事件がありました。

「アナログオーディオ技術を駆使する録音スタジオのエンジニアたちは、デジタルオーディオに拒否反応を示したのだ。価格はアナログタイプの機器より1けた高い。しかも、音質が硬く、音楽的でない、という評価であった。

 彼らの一部は、MAD(Musician Against Digital=デジタルに反対する音楽家たち)というグループを結成し、AES(Audio Engineering Society=米国音響技術者協会)学会などで「デジタル反対!」と派手にアピールした」

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-10.html

初期のデジタルレコーダーは悲惨な音でありました。特にUマチックのVTRを利用した2トラック・レコーダーの音が、高音域にリンギングを伴う勘に障る音で、マルチトラックからのステレオミックスをUマチックに記録した楽曲は、オムニバス・アルバムに使えないほどアナログマスターとの差が歴然でありました。

この時期、ステレオミックスのマスターがアナログテープであったとしても、CDを作るには一度Uマチックにコピーする必要があり、CDが商品化された直後の数年分のCDはゴミですね。

原因は100dB/oct 以上の高域遮断特性を持つアンチエイリアシングフィルタをアナログ回路で作ったからであろうと思います。後にオーバーサンプリング方式のデジタルフィルターが開発され、この問題点は解消しています。

http://www.mech.tohoku-gakuin.ac.jp/rde/contents/course/controlII/digicont.html

アナログのステレオマスターに記録されたアルバムはCDマスターの作り直しで正常な音に復活していますが、Uマチックのレコーダーに直接ミックスダウンした楽曲の音はゴミのまま復活不可能です。

更にこの時期、ミキシングコンソールも Neve に比べて半分以下の価格の SSL が蔓延り(音は半分より何倍も悪い歪みの多い汚れた音)、オーディオマニアが嵩じてレコーディングエンジニアを志した経緯から、この状況が許せなくて、足を洗う準備が無意識のうちに始まった時期のように思います。

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備忘録が長くなってしまいました、本題に戻しましょう。

■DSPボードを設計しようとFPGAの開発ツールを調べてみたところ、QuartusIIの回路図設計によるコンパイルが不可能となって、VHDL言語を使わないと設計が出来ないのですね。困った々。

DSPボードの周辺に必要な回路はアドレスデコードとメモリー、PCとの通信に使うUSBインタフェース程度ですから、回路図入力で書いてしまえば一週間で完了するのに、VHDLの学習は1~2ヶ月かかるかもね・・。技術が進歩しすぎると余計な手間がかかって、小規模な設計が出来れば十分なアマチュアには厄介なだけです。

下記の入門書を購入予定です。もっとお勧めの本があったら教えて下さい。320C6713のEVAボードをソフトウエアの評価用に貸し出し中なので、若干時間の余裕があります。

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http://shop.cqpub.co.jp/detail/1080/

開発用の測定器類は10年ぶりくらいのお出ましなので壊れているかも・・。と思いつつ、火入れをしました。大まかOKのようです。

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真田に引っ越して以来、デモルームの設計施工に追われており、これらの機器は宝の持ち腐れ状態です。

ど田舎で周辺は畑と山ばかりですが、温泉と食事くらいは調達できるので、測定器が必要な方、使って下さい。東京からであれば軽井沢を少し超えて菅平の近くです。

■デモルーム用のDSPシステムは設計情報を公開してオーディオ仲間で共有し、DSPに接続される関連機器の開発や、関連ソフト開発のプラットホームにする予定です。

スキルのある方の参加を歓迎します。高品質の開発機器やソフトウエアは、妥当な価格であれば販売のお手伝いをします。

開発に必要であれば、開発室も解放します。

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ロジックアナライザは Iwatsu SL-4641A(400MHz) SL-4602(?) 共にOKのようです。4602は僕が30歳半ばの頃の購入ですから、30年ノーメンテで動いています。ロジアナが壊れたらデジタル機器の開発はお手上げです。

hp の MULTIMETER と Function Generator も同時期に購入して既に2台目ですが、Function Generator は、またまたご臨終でした。やはり日本製が一番。

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シンクロスコープは Iwatsu SS-7825(250MHz) OK。Tekutronix THS720(100MHz) もOK。

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hp 3468A MULTIMETER OK。

hp のファンクション・ジェネレータはご臨終でした。とりあえずおもちゃの発信器を用意。AD-103D(右側)

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ついでにスピーカーの手前 1m 地点の音圧を測ってみました。

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やはり机上計算のように 110dB 分のパワーが出るパワーアンプが不可欠のようです。

SPの能率 94.5dBで40W(ツィータ),  92dBで70W(スコーカ),  88dBで140W(ミッドバス),  86dBで260W(ミッドバス),

サブウーファは低域をブーストするのでSPの能率からの計算値は無意味ですが、とりあえず83dBで520Wです。ここまではアナログアンプの許容範囲。

D.Cubeの下の帯域のアンプは、きっと5,000Wくらい(SPを5本パラ、アンプもパラにすれば1,000 x 5 )必用で、この帯域が悩みの種です。

金田式の回路を予定しており、借用中のアンプでテストを重ねていますが、アイドリング電流の安定化をもう一工夫しないと大出力化は危険ですね ・・・。

ブログが終わったので、今日はスキーかな! 外はピーカンのスキー日和です。

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LP も CD も、最終のマスターリングで大幅にサウンドが変化します。昨日聴いた稲垣潤一の TEN;Junichi Inagaki の CD 10枚セットはファンハウス。

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現在はユニバーサルミュージックですが、マスターリングにどれくらい差があるのか? ちょっと興味があってAmazonに JI を注文しました。

CDが届いたら書き加えます。

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聴いてびっくりですね、サウンドの雰囲気が大違い(理由は後述)。アーティストにとってレコード会社やレーベルの移籍はリスクが大きいことが分かります。

オリジナルのステレオマスターから市販のCDを作るとき、リミックスを担当したエンジニアやアーティストがマスターリングに立ち会って市販品の音質や音量を決め、再版時にもそのデータが参照されることで新たな指示が加わらなければ同じ音質が維持されるシステムになっているのですが(20年前のシステム、現在は?)、

発売元が変われば当然ながらそのデータは破棄されてしまいます。

さて2枚のCDを比較して何が違うのかと言うと、ユニバーサルミュージックのCDをファンハウスのオリジナルと比較してみると、再生音量が2倍(+6dB)になっているんです。

オリジナルがフルレベルで記録されているのだから、記録データを押しつぶすなどの荒技を使わない限り6dBの音量アップは不可能な訳で、音の汚さを覚悟の上でレベルを上げる手法を今さらヒット狙いではない旧譜に当てはめるなど、手抜きもいいところです。

これはアーティストまたはプロダクションの管理不足とも言えますが・・。

愛情を注ぐことなく、いつも通りの流れ作業の手順でマスターリングを施すとJポップの音になる、という見本を見たような気がします。

音が歪みっぽく硬くなり、大きな音が押さえられて背景の音が大きくなるので、音がごちゃごちゃしてうるさくてかなわない。

ゲストハウスで比較試聴出来ますよ。

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SPを部屋のセンターに配置し、石膏ボードの壁を裏返しのSVパネルで塞ぎました。音数が増えて再生音の密度感がアップし、音が弾むようになりました。とにかく石膏ボードはxですね。

D.Cube2HXも加えてしまった。

D.Cube有りを聴いてしまうと、もはや無しには戻れない。

1台設置と2台設置で、臨場感の再現に大きな差がでることが分かっているのだが、 1台しか残っておらず、急遽製作予定。

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ところで閉空間で発生する閉塞感(逆位相に類似の圧迫感)の原因がつかめたと思います。実験棟での実証実験を待たねばなりませんが、3月着工の32畳デモルームの壁構造&天井構造がいよいよ決定になります。

2011年12月13日 (火)

開発室にスピーカーとPC設置

ブックシェルフSPは設置環境で音がころころ変わります。初の音出しは不本意ながら大きなテーブルの上となりましたが、SPスタンドが完成して真っ当な姿になりました。

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SPのバッフルはその面積が小さいほど自然な立体感を醸す能力が高く、従ってバッフルの延長とも言えるスタンドは正面から見た面積が小さいほどブックシェルフらしさが際立ちます。

天板寸法図

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油圧プレスで約1000㌧(110kg/c㎡ x 91cm x 91cm = 911㌧)の圧を掛けて端材のラーチ合板を接着し、

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天板と床板に切り抜いて

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セロテープで図面を貼り付け、ぴったり同じ長さに切ったホームセンターのSPF材を図面に合わせて挟み込み、

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図面もろとも上下から木ネジで締め上げて図面の紙をカッターて切り抜き、浸透性のカラーレス塗装で木の表面を固めて出来上がり。

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開発用のPC、ハンダ付けなどの工作台、休憩デッキ(パネルの節あり残材で作ったスノコ8枚、来客時は床に広げてベッドになる)、それとスピーカーで、24.5畳の部屋がいっぱいになり、薪ストーブが邪魔物になりました。

壁の断熱性能が高いので暖房はガスストーブと電気ストーブで間に合う模様。薪ストーブは撤去することになるでしょう。とりあえず壁際に移動して完成。

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2011年11月15日 (火)

ゲストハウスで音出し

11月13日(日)、ゲストハウス完成に託け、飲み仲間を集めて完成パーティー。

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この部屋はゲストハウス兼オーディオ機器開発ルームです。オーディオ再生に使う予定は無かったので、薪ストーブが半端な位置に居座っているのですが、パーティーを盛り上げようと音を出したところ、そこそこの音が出てしまって部屋のレイアウト大幅変更です。

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<当初予定のレイアウト>

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<変更後レイアウト>

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石膏ボードに平衡壁ですから無策で出る音は碌でもない音。ゲストの手前SVパネルでチューンを実行し、そこそこの音になってしまったのが事の始まりです。

予期せぬ音が昔オーディオマニアの血を沸かしてしまい、飲み会終了後も試行を繰り返して翌朝完成したパネル配置が下記写真です。

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幅が3.5間(6.3m)もあるので、さすがに幅いっぱいに使うとサウンドステージが間延びしてしまう。SVパネルで囲いを作ってステージを左に寄せ、ctパネルとspパネルでサウンドステージを作ると、毎度のことですが隙間に残る石膏ボードから腑抜けの音がする。

定石に従ってSVパネルの裏返しで反射音を整え、石膏ボードを少し残して解像度を上げています(ctパネルとspパネルの間には石膏ボードや壁紙程度の若干の吸音面が必要)。

部屋のコーナーのSVパネルはミッドバスの吸音用で、音場形成には無関係。部屋中どこに置いても良いし、ミッドバスのだぶつきが少ない部屋であれば不要。

以上にサイドパネルを加えてルームチューン完成です。

全く期待していなかった部屋から、EVAさんの部屋に類似したサウンドが聞こえるようになったので吃驚です。どちらも天井が3寸5分勾配なので、天井が共通項かもしれません。

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但し低音が弱いスピーカーによるチューニングなので、後日予定のD.Cube2HXを加えたときに状況が一変する可能性を残しています。(デモルームの地固めがストップしてしまうので、暫くお預け)

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http://www.salogic.com/home-select.files/home-8-sub.htm

部屋の形は3.5間x3.5間(24.5畳)の正方形で、天井高が3m~5.2m(3寸5分勾配)。石膏ボードの面積が大きいので、ヌケの良いサウンドステージを期待すると比例してパネルの設置量が増えます。

パネル配置の完成型はほぼ標準配置になりましたが、ざっくり調整した初期状態では、SPパネルに4連のSV1800が必要でした。調整の精度を上げた結果、標準的な2連のSPパネルに落ち着きました。

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■天井傾斜の最適値

事例が少ないこともあって天井の傾斜角度の最適値は不明です。otoさんの部屋は2寸勾配、これから作る32畳のデモルームも、otoさんの部屋の成功例に合わせて2寸勾配で設計しています。

otoさんの部屋の完成当時、音楽の表情が豊かで涙が溢れてしまうようなボーカルの説得力がありましたが、唯一高音域(7~8kHz)の響きが弱いという欠点(微々たるものですが)がありました。

その解消にとウレタンで天井を塗り上げた結果、高域不足は改善されたものの、楽器の背後に後退すべき残響音が天井に引き上げられてしまって音楽に没頭出来ません、そこで透けて見えるような布を梁に掛けて響きを引き下ろし(効果を弱めたスカラホール)、実音と背景音を重ねる工夫をしました。

ところでEVAさんの部屋の天井勾配は3寸5分、このゲストハウスも3寸5分勾配です。天井の仕上げは板張りの予定ですが現状全面石膏ボード。

従って天井から降り注ぐ高音域はotoさんの部屋より不足するはずなのに高音域の欠如感が全くありません。

また3mの高さより上に梁や束がたくさんあるのですが、天井からのカラーレーションも感じられません。3寸5分勾配の効果か? あるいは梁や束による初期反射音が石膏ボードの不具合を補っているのか?

改めて、EVAさんの部屋とゲストハウスの形状を比べると、

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32畳デモルームの天井勾配、設計変更するかもしれません。

2011年11月 9日 (水)

ゲストハウス兼開発室完成

人間まず環境を整えないと良い仕事ができない。冬の信州の必需品は燃料費ゼロの薪ストーブである。内装の化粧は来年の課題として積み残し、ゲストハウスの薪ストーブに火入れをした。

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大工道具で溢れていた工事完了直後のゲストハウス。建材や道具の搬出を終えたので24畳の広さが蘇った。照明や壁コンを付けつつ、本棚の設置、作業台の設置、PCなどの機器類を並べ、今年の冬の作業場に仕上げます。今週完了の予定。来週は地固めを再開します。

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11月8日の紅葉 : 今年は欅(ケヤキ)の葉が夏の頃から枯れはじめ、紅葉に混じって茶色の谷間が大きく広がっています。今年の紅葉はひいき目にみれば色が一色多い。

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2011年10月14日 (金)

2011年オーディオ合宿

3連休の8(土)~10(月)、毎年恒例ですが、自作マニアのオフ会、2011年オーディオ合宿に参加させていただきました。

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http://kenbe.blog68.fc2.com/blog-entry-1570.html

オーディオ談義もさることながら、食い意地や飲み意地の方が勝っている思われる合宿ですが、デモルーム用機材の構想を練っている最中の今年は気合いを入れて情報を集めました。

■初日はFIRフィルターの動作確認
鉄人Wさんに制作をお願いしたスピーカーユニットの位相ずれを逆補正する高精度適応型フィルターがほぼ完成で、PCでシミュレートした再生音はなかなかの出来映えでありました。次の手順はDSPにロードしてリアルタイム動作の確認です。

持参したDSPボードのセッティングが完了したので、位相特性イコライザ、周波数特性イコライザによる、FIRデジタルチャンデバが間もなくリアルタイムで動き始めます。

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■残り二日で4種類のDACを試聴
合宿の二日目はDCアンプマニアさんのシステムで金田式DAC、FIDELIX CAPRICEのDSDバージョン、僕が持参したRME FireFace UCの試聴。
http://blogs.yahoo.co.jp/dcampmania/52174645.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mgw_260rs/archive/2011/10/12

大らかな音楽表現が得意な大型のホーンシステムによる試聴なので三者三様に楽しい音で鳴ってしまったことと、CAPRICEの音源はCDからDSDにコンバートしたPC出力、FireFace UCはCDPからの直接出力など、音源の違いが大き過ぎて優劣は??でした。

合宿には不参加でしたが最終日の解散後にEVAさんをお尋ねしてFIDELIX CAPRICEのCDバージョンを試聴しました。

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持参したFireFace UCはEVAさんのCDPからの出力を受ける口が無く、この日も比較はボツになったもののCAPRICEのポテンシャルは凄みがある。その場でCAPRICEを電話注文してしまった。近頃途絶えていた理屈抜きの直感買い。
http://am-izu.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-102e.html

いつもながら、この部屋の音楽的解像度には感服してしまう。1年前に一枚の絵として記憶した音の佇まいと、今日の佇まいは月とすっぽん程の差があるのだが、以前の音が良かっただけにこの進化はすさまじい。DCアンプマニアさんのアンプもかなりのパーセンテージで寄与しているに違いない。

掲載した写真はずいぶん以前のもので、現在とはかなりの差があります。しかし部屋が関与する音の佇まいが不変であるところがすごいのです。ボーカルや楽器の実音の背景に録音現場の残響が漂って実音の佇まいを際だたせ、少しだけ上空に流れる余韻がホットな躍動感を加えています。

この部屋に未知の機材を持ち込むと、その素性がたちどころに明らかになってしまう。けっしてハイエンドの音ではないのにです。

■以上を踏まえて真田デモルームのシステム構成は

●DSPによる離散時間信号処理システムはAnalog DevicesまたはTexas Instrumentsの評価ボードを参考に設計製作。

AnalogDevices開発セット

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●マルチチャンネルDACはRME/FIREFACE_UC(8in/8out)2台、またはCAPRICE(2in/2out)7台をシステムに組み込むか、設計製作。CAPRICEでは予算大オーバーになる。

FIRFACE UC

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Capriceも届きました
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●パワーアンプはDCアンプマニアさん製作の金田式バッテリーパワーアンプが図抜けたクォリティーを発揮しているので、そっくり採用したいところですが、どうにもパワーが足りません。パワーアップの策を練ってクローンを設計製作します。

DCアンプマニアさん製作の金田式パワーアンプ3台と、金田式DAC1台を借用しました。

バッテリーパワーアンプとDAC

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●SPシステムは山梨のFさん製作のものを借用しました。

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在庫が無くて今回は借り損ないましたが、Kenboさんの力作も借用予定。

レファレンス機器が揃ってきたので、DSPでドライブしないと本領が発揮できない無指向性SPも6年ぶりに蔵出しです。真田に引っ越してから真っ暗な土蔵に6年間眠っていました。音が出れば10年ぶりくらいでしょう。見た目にはOK風ですが、黄金色に輝いていた脚はツヤ消しの黄色になっています。

製作当時(20年前)はDSPが非力で、200個の並列演算でドライブしていましたが、今なら1個でドライブ可能です。

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コンパクトサイズは行方不明なので製作当時の写真です。ツヤが良いですね。下の写真はプロの塗装、上はホームセンターで買ったスプレー缶による素人塗装でしょう。

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