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2012年10月 7日 (日)

ハイエンドショウのブースチューニング

ハイエンドショウのブースをチューニングしたいと、二つの会社からSVパネルの貸し出し依頼がありました。その内の一つ YoshinoTrading さんのブースの写真が公開されたので、SV/SVUパネルの使用状況などをピックアップしました。

Yoshino07

皆さん着席されているのでセンターパネルの高さは 1.2~1.3mが最適値ですが、ラックやアンプが邪魔をするので、オーディオショウのセンターパネルは若干背丈を上げるべきですね。

但しスピーカーパネルとセンターパネルの高さが揃ってはまずいので(奥行きも含め立体感が希薄になる)、次回はスピーカーパネル1.8m、センターパネル1.5mをお勧めすることにします。

Yoshino01

メグのジャズイベントで久しぶりに再会した、村井さん、田中さんの講演があったようです。

Yoshino04

Yoshino05_4

「昨日ハイエンドショウ2012へ行ってきた。連休前の初日、平日で音量は上げられない等、全般的にいい音を聴かせるブースは少なかった。その中で久々に感動する体験が出来たのがヨシノトレーディングだ・・・」

続きを読む -> http://community.phileweb.com/mypage/entry/1978/20121006/33125/

村井さんも田中さんもそんなことは言いっこないですが、感動する体験が出来た理由にSVパネルの設置があると思いますよ。

SVやSVUパネルは、ミッドバスを吸音し一次反射音の高音域を増やす効果が高いので、少量の設置で部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。オーディオショウに最適なアイテムです。

<SVUパネルのミッドバス吸音特性>
Svu1800a1sa

WASIN のようにミッドバスの吸音機構が無いアイテムで同じ事をやろうとすると、部屋中を WASIN だらけにする必要があり、不経済極まりないルームチューニングに陥て膨大なコストが掛かります。

ルームチューニングの手順は、まず第一にミッドバスの響の量を最適化し(多くの部屋が100~300Hzのミッドバスの響き過多)音の鮮度をアップする。第二に初期反射音を適正場所に配置して音の佇まいと密度をアップする。

WASIN のような棒状のアイテムは、センターパネルなど、ワンポイントで使う用途に向いています。

Akazu01

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アナログ vs デジタル

ところで、続きの文章のレスの中に
「アナログVSデジタル」は、いつもどこかしらで議論になります。 ・・・ CDの16ビットx44.1kは少なくないのでアナログに連続波形で劣るようなことはないのですが・・・」

ここには大きな落とし穴があります。ボーカルのような16ビットのフルレベルで記録される音は CDの規格で多分OKなのだと僕も思います。しかしボーカルのエコーはどうでしょう、その音量がメインのボーカルの1/10の大きさ(-20dB)であると仮定すると、

-20dBはおよそ -3.5ビットに相当するので、ボーカルのエコーは 12~13 ビットの分解能で表現されていることになります。

12ビットの音は、かなりザラつきがあって歪み感を伴うので、下記の書物に説明がある聴覚の特性を加味すると、CDのフォーマットの無視できないウイークポイントです。

「(耳の)外有毛細胞は、入ってきた振動に応じて伸び縮みし、ちょうどブランコをこぐように基底膜の振動を大きくするポジティブフィードバックの働きを持つ。その結果、基底膜の膨らみは鋭い形となり、音の高さ(周波数)の細かい分析を可能にする。また、それだけでなく、基底膜の振動を最大100倍程度大きくするのである。この機能は、微弱な音に対してはフルに働き、強い音に対してはほとんど働かない。すなわち、微弱な音への感度を高める役割を担っている。」

<音のなんでも小事典 P290 http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%82%82%E5%B0%8F%E4%BA%8B%E5%85%B8%E2%80%95%E8%84%B3%E3%81%8C%E9%9F%B3%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%89%E8%B6%85%E9%9F%B3%E6%B3%A2%E9%A1%95%E5%BE%AE%E9%8F%A1%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E5%AD%A6%E4%BC%9A/dp/4062571501/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1349602409&sr=1-1

ボーカルのブレイクでエコーだけが残ったとき、消え入るエコーを追いかけて耳の感度が100倍(100倍 = 40dB ≒ 7bit)に押し上がります。

12 ビットでザラつきを感じる聴覚が、9ビット(16bit - 7bit)の音を 100倍に拡大して16ビットのフルレベルと同じ分解能で聴いてしまうのだから、その風合いが五感に障り、CDはLPに劣ると感じる可能性があります。特にデッドな部屋でその傾向が強くなります。

解決策はDVDやSACDで示されたハイビット・ハイサンプリング化ですが、オーディオマニアが少数民族である悲しさか、 将又マスタークォリティーの流出を恐れる著作権者の抵抗か、失速してしまいました。

反射音

しかしもう一つ、取って置きの有望な解決策があります。部屋をライブにして反射音を増やし、16ビットの離散レベルの中間に反射音を補完してやる方法です。初期反射音(特に一次反射)は実音に類似しており音量が異なる音なので、反射位置と反射角度を適切に制御して実音にブレンドすると補完が起こります。

65,536(2の16乗)種類の離散レベルしか分解能がないCDが再生音のソースであったとしても、65,536のレベルの中間に初期反射音が紛れ込めばザラツキが小さくなります。初期反射音の密度を高くすれば、無限の数の離散レベルを持つアナログのような音であると知覚する可能性が高くなります。

LPは素晴らしいがCDは全くダメ、という部屋は、初期反射音の処理に改善の余地が残されています。

残響音

ところで残響音は実音が沢山の回数壁にぶつかって大きく変形した音なので、初期反射音のような音質のクォリティーを上げる振る舞いは期待できません。初期反射音を有効に使わずに最適残響時間だけ達成したとしても、CDの音がLPの音に近づくようなドラスチックな出来事は起こりません。エコーなど背景の音に粗さが残ったままボケた響が豊かになるだけです。

適切な方向感と適切な周波数特性を兼ね備えた一次反射音が実音にブレンドされたとき、緻密な解像度とアナログ音源のような滑らかさが両立するのです。

例えば WASIN を下記のように設置して初期反射音を3倍増にすると、ボーカルや楽器の佇まいがとても緻密になり、アナログもどきの音が部屋中に満ち渡ります。

Img_3586735w551h

センターに設置した WASIN のサウンドピラーは標準の反射角です。反射音を内側に集めて佇まいと定位を明確にし、音の密度感も高めます。

センターが従える左右の WASIN はサウンドピラーを 0度に変更してあります。定位の発生を殺して音の密度を高める効果だけ使っています。左右の WASIN を Sylvan に置き換えても同じ結果になるでしょう。未確認なので両方お持ちの方、ぜひレポートをお願いします。

<Sylvan>
Sylvan_noe

http://www.noe.co.jp/product/pdt1/pd1_12_06.html

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