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2017年9月15日 (金)

フラット位相のPL100を聴く / スピーカーシステムの測定・補正・試聴

■PL100 を野外で測定

Img_2703700w467h

Pl100orgoutdoor1652cm

定在波が無いので低域の凸凹がなくなった。位相特性は屋内の方が美しかったが理由は不明 (9月5日参照)。

Img_p081

■逆補正

Pl100flatoutdoor1552cm

屋内の測定データから作った位相逆補正係数を miniDSP にロードして野外で測定。基準が微妙に違う逆補正なので若干凸凹が増えたが、ほぼ直線位相で実用範囲(9月10日参照)。

■長野県岡谷市・カノラホール

クラシックファンから不謹慎な表現だと怒られそうだが、ノリが良くて、間合いが絶妙で、演奏家のエネルギーが満ちみちている、しかも地元のホールの録音。一年位前に入手したCDだが、何回聴いても飽きることがない素晴らしい演奏、録音も素晴らしい。

1992年 岡谷・カノラホール サイトウ・キネン・オーケストラ 指揮:小澤征爾 UCCD-50034

Photo

ここまでの音が収録できるカノラホールのコンサートをぜひ聴きに行きたい、と常々思っているのだが、ローカルなホールでコンサートの数が少なくて未だかなえられておりません。

エネルギッシュで分厚い弦の音に聴き惚れていると、ときどき、いや、しょっちゅう、ホールの響きと思われる低音のカブリが、リスナー側からスピーカー方向へ、音楽の伝わり方とは逆方向に覆い被さるのです。前方と左右からリスナーを包み込む低音であればホールの個性であるし好ましい包容力なのだが、ちょっと残念。

もちろん原因はSPの低域特性や部屋の揺れにあるはずだが、それを目立たせてしまう豊かな響きがカノラホールに満ちているのだ。

最新の脳科学の研究成果によると低い音を聴かせるとヒトのわくわく感がアップするのだそうだ。コンサートホールでは低音楽器の音が近くや遠くの壁で反射して時間がズレた低音が混ざりあって干渉し、ホール固有の高揚感・わくわく感を生むのだが、リスナー側からスピーカー方向に向かう低音の響きには違和感を覚えます。

違和感の正体は何だろう?

■位相オリジナル、位相フラット、を比較試聴

Monter Audio の PL100 は周波数特性・十分フラット、位相特性は低域に向かって進んではいるものの、直線的。人の聴覚は位相に鈍感である、と言われるので、乱れなしで直線的に進むだけであれば、聴覚への影響は軽微または無視できるのではないか。

それを確かめるのが、「位相オリジナル」、「位相フラット」 を聞き比べる今回のテストの目的であり、サブウーファの位相をどこまで整えれば耳に優しい音になるのかの目安にもなります。

CDP とパワーアンプの間に miniDSP を挟んで比較

Photo_3

■miniDSP に周波数特性、位相特性、ともに補正無しの係数をインポートして試聴

Rew4g

[CDP] -> [DAC] -> [パワーアンプ] -> [PL100] の接続で聴く音と同じ音。もちろん DAC が miniDSP の内蔵品になった違いはあるが、手前から奥への低音のかぶり方は同じ。

■miniDSP に位相特性をフラットに補正する係数をインポートして試聴

Pl100config126cm

リスナー側からスピーカーに向かって覆い被さる低音の響きが大きく解消した。分厚い弦の響きと低音の響きが同じ位置に重なり、オケのアンサンブルとホールの響きが一体化して佇まいの表現力が格段に向上したと感じられる。リッチでクリアな音だ。

基音から倍音までの時間のずれをゼロにすることで一つひとつの楽器の音の密度が濃くなってリッチでクリアな響きになる。楽器の音色に変化はないので、市販のスピーカーシステムに適合する係数ファイルを作れば音楽の表現力向上ツールとして使える。

直線補完、移動平均補完、完全補完、等々選択肢にがたくさんあるし、低域の補完精度は窓関数の影響を受けるので、条件を複数設定して係数ファイルを作り、耳でベストを選ぶことになる。

[CDP] -> [DAC] -> [PwAmp] -> [SP] の構成であれば、[CDP] と [DAC] の間に miniDSP を挟むだけ。

[CDP] -> [miniDSP OpenDRC-DI ] -> [DAC] -> [PwAmp] -> [SP]

https://www.minidsp.com/products/opendrc-series/opendrc-di

■位相から定位を推測

位相補正なしの室内測定グラフから位相角度を読み取ると、500Hz : -20°、70Hz : +110°でその差 130°。屋外だと差 120°、屋外は起伏が大きいので屋内を採用して

70Hz の130°を時間に換算すると、

(1000msec ÷ 70) x (130°÷ 360°) = 5.16msec

500Hz あたりを定位の中心と仮定すると、70Hz の低音は定位の中心に比べて千分の5.16 秒早くリスナーに届く。

音速から千分の5.16秒を距離に換算すると、

344m x (5.16msec ÷ 1000msec) = 1.78m

500Hzの音の定位がスピーカー位置であるとき、同じ楽器の70Hz の音は 1.78m リスナー寄りに定位して聞こえることになる。楽器の定位は中音域の音に支配されるので、低音に向かって徐々に長くなる特大のベロがリスナーに向かって延びていても普段は意識されない。フラット位相の音と比較したとき、なるほど、と認識できるはずだ。

Drumset731w318h

1.78mはリスナー側からスピーカーに向かって低音が逆方向に覆いかぶさるように聞こえる現象の裏付けにもなる数値です。

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