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2018年1月26日 (金)

柱と壁の揺れをなくす / 平蔵さんのリスニングルーム

リスニングルーム建築の基本スタンス

1.周辺環境を考慮して必要な遮音性能を確保する 

2.フラッターエコーの発生を抑える

3.柱と壁の揺れをなくす

4.吸音は低音域のみとし、中高音域は吸音しない

リスニングルームの建築や改装は、上記4項目を達成して部屋が完成すれば成功間違いなしです。

オーディオ機器をセットしてから再生音をじっくり吟味し、オーナーの好みに合わせて低音の響き具合(吸音量)を調整する。中高音域の反射音の拡散方向とその量を最適化する。以上で完成です。

しかし建物の制約などから実現不可能な項目が恐らく発生するでしょう。そのときに次善の策になりえる代案をひねり出せるか否かがオーディオルームの成否を決定します。

では棟上げが済んだ平蔵さんのリスニングルームの<1>~<4>について瑕疵がないか検証です。

Img_p081

3.柱の揺れをなくす

体験から得たリスニングルームの床・壁・天井を支える柱の太さと長さの関係は、4寸(□120mm)の柱を半間(910mm)間隔の支点で支えればリスニングルームの 床・壁・天井 が必要とする振動強度を十分に満足します。

同じ柱を1間(1820mm)間隔で支えると、振動強度は明らかに不足します。支点間隔が2倍になると柱の揺れが8倍に膨れ上がることがその原因です。

900vs1800

http://www.salogic.com/DesignGap/DesignGap.html

リスニングルームの天井は、高ければ高いほど、定在波の影響が低域にシフトするので音楽再生に有利。と一般に考えられています。

上記の体験例から、4寸の柱で理想的な範囲の壁揺れの量に収まる天井の高さが 1m であると仮定し、その時の柱のたわみ量(壁の揺れ幅)を 1 として、天井の高さが 3m、4m、5m の部屋の柱がどれほどたわむのかを計算で求めると下記の表になります。

332w160h

2m以上になると許される限界をはるかに超えた壁揺れが発生します。

一方柱の奥行を増やすと壁揺れの減少幅は天井の高さと丁度逆数の関係になるので、天井高と同じ倍数で柱の奥行を増やせば壁揺れ1倍を維持することができます。

332w160h_2

ボーカル帯域のブーミングを避け、ベースやバスドラムのスピード感と超低音域への沈み込みを追求するのであれば、高い天井には奥行きのある柱の採用が必須の要件です。

4寸の柱のまま天井を高くすると、定在波の改善効果を帳消しどころか遥かに上回るブーミングやスピード感の低下を招く。ということを忘れてはなりません。

Img_p081

3.壁の揺れをなくす

平蔵さんのリスニングルームでは、床からの高さ3mの位置に空間梁を設け、柱を固定する支点の幅をを3m以内としました。そして柱の奥行を 3倍に増やし、壁の揺れ幅を 27倍 x 1/27倍 = 1倍に維持しています(部屋の使い勝手やデザイン上の理由ですべてではない)。

柱の奥行を 4寸の柱の 3倍に増やして壁の揺れ幅 1倍が維持されている壁面の壁材は無条件に頑丈であれば良く、共振周波数が異なる合板や石膏ボードを貼り合わせた壁材を使用します。

柱の奥行が 4寸の2倍で壁の揺れ幅が8倍になる壁面には、低音の音圧が柱にダイレクトに伝わらない弾力性のある壁材を使用します。頑丈すぎる壁材を配置すると、ベースやバスドラムのスピード感が失われ、超低音域への沈み込みが失われる 70~80Hzの壁振動音が発生するからです。但し壁板が共振して揺れが増幅されることがないよう、防振構造にする必要があります。

壁材は内装工事の進行に合わせて改めて解説します。

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有限会社サーロジック販売 長野県上田市真田町傍陽9716 0268-73-2400 管理者:村田研治

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